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糖尿病と巨大児・アカルボースと抗がん剤治療

糖尿病の母親からは、巨大児が生まれる可能性が高くなります。巨大児とは出生体重が4000g以上ある新生児のことで、母胎の血糖値のコントロールが不良な時に多くなります。
臓器が大きく、心臓、肝臓、肺、副腎、脾臓、などが肥大して生まれることもあります。母胎が高血糖だと、胎盤を通して大量のブドウ糖が胎児に移行してしまうため、胎児の体で血糖値をコントロールするためにインシュリンが大量の放出されて体重増加し、巨大児になると考えられています。
糖尿病は合併症が怖い病気で、生まれてくる子供も心不全や多血症などの合併症を伴う可能性が高いです。
糖尿病は、抗がん剤治療にも影響を与えます。抗がん剤治療では、ステロイドなどを使いますが、ステロイドを投与するとインシュリンの抵抗性が起こるので、高い確率で血糖値が高くなってしまいます。
また、ステロイドを投与し続ける抗がん剤治療では、糖尿病ではなかった人でも糖尿病を患う可能性があります。
ステロイド以外には、インターフェロンや骨髄移植の後に使われる免疫抑制剤で高血糖が起こります。分子標的薬という最近使われるようになった治療薬でも高血統の確率が高くなります。抗がん剤治療ではさらに味覚障害や吐き気によって食事の量が不安定になるので、血統のコントロールが難しくなります。
アカルボースは血糖値の急上昇を妨げて血糖値をコントロールする薬です。二糖類を単糖類に分解するαグルコシターゼという酵素の働きを阻害することで、血糖値の急上昇を抑える効果があります。がん治療の場合、手術前後はアカルボースは使えないことになっています。また、開腹手術の前歴がある人もアカルボースは使うことが出来ません。